わたしの観た俺節③

テレサも去っていき、歌だけが残ったコージは、大切にしていたばっちゃんの背広も訛りも捨てて、デビューに向けてレッスンをする。
サイズの合わない流行遅れの紺の背広から、ベージュの麻の背広に柄物のワイシャツへ。
歌い方もどことなく変わっている気がした。

 

デュエット曲(引越しをするなら教えてよ)は、ローカルな引越し屋さんのCMに使われるようで、でもそれは結局は寺泊行代が、もう一度売れるための踏み台でしかなかった。

 

それでもやるしかないと熱く語るコージに、行代も本気を出すことを決める。

 

引越し屋さんの社長(六角精児)との会食の場で、ふざける社長に殴られて、笑え!と言われたり、男(コージ)必要か〜?よし、お前カブトムシ(おそらく引越し屋のマスコット)のきぐるみ着て歌え!と言われても、コージは精一杯の笑顔で「なんでも…やらせていただきます」と答える。

 

しかし、行代のヌード写真を出すことを聞いたコージは、歌手としてではなく、それが行代さんのやりたいことなのかと問いかける。
行代がずっと輝いていられるように魔法をかけ続けてあげているんだとプロデューサーの戌亥に言われる。

戌亥と行代は好き合っているのだ。

 

行代に多少なりとも好意を抱いていた社長は、プロデューサーと行代がそういう関係であると知り、やってられないよと、この話はなかったことにされてしまう。

 

行代に「あんた、踏み台にもなれないんだね」と吐き捨てられ、社長の元へ向かうコージだったが、社長を殴ってしまい、デビューは完全になくなってしまう。

(ここ、殴るに至るまでの経緯が思い出せない…)

 

一方、テレサは警察で全てを話し、ストリッパー仲間たちも国へ帰ることになった。

ここでの刑事とテレサのやりとりがとっても面白くて、ちょいちょい笑えるシーンがあったのが良かった。

 

捜査にも協力的だし、何か欲しいものはないか?と聞かれたテレサは、演歌が聴きたい…と、北国の春を口ずさむ。
コージの名前こそ出さないけれど、痛いほどコージへの思いが伝わってきたシーンだった。

 

またその一方、ヤクザの元へ戻っていたオキナワだが、そこにもいられなくなり完全に居場所を失くしていた。
クスリを見せながら、元弟子が捕まったらあんたもおしまいだよなと北野を脅す。
そんなオキナワを、北野は自宅へ連れ帰り、監禁する。

 

監禁された状態で、箒をギターに見立てて曲を作るオキナワ。
「いい曲だな…」と、その姿を北野に見られ、暇すぎるからだよ!!と吠えるが「何をしてもいいこの中でお前はギターを選んだ、お前は歌を作る人間だ!曲を完成させろ!」と言われる。
ここで、ずっと北野のターンなんだけど、本当に凄かった…凄すぎて圧倒されすぎて、まともに台詞を覚えてないのが悲しい…。

 

 

場面暗転し、みれん横丁。
流しの大野は、カラオケの流行りに押され必要とされなくなり、みれん横丁へ戻ってきていた。
そしてデビューがなくなったコージもまた、ここへ戻ってきていたのだった。この時ゴミに埋もれてるんだけど、それすらもかわいい。
そこへオキナワの作った曲を持って北野がやってくる。

 

ここで、北野と大野が友人であることが発覚する。
「北ちゃん?!」「大(だい)ちゃん?!」ってはしゃぐおじさんたち。
コージが大野にデビューの相談をした時の「なんでいつも俺を置いていく奴の相談にのらなきゃいけないんだ」っていう台詞は北野のこともあったんだろうなと思った。

 

これはオキナワがお前のために作った曲だと、コージに渡す北野。
しかしコージは見ようとしない。

 

その時ギターの音と共にオキナワが現れる。
それを見て、嬉しくて、でも泣きそうな顔で「オギナワ〜〜〜」って言うコージ。
このシーン泣けた…。ピンポンでいうペコの、ヒーロー見参!みたいな。

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オキナワがコージの近くにいると安心感がすごい。

 

頑なに見ようとしないコージに「こっちはもう吐いたゲロだ!今さら飲み込めねえからな!」とオキナワ。

 

コージが「そんないっぺんに背負えねえ、自分のことすら重荷に感じてんだ…」って苦しそうに話すのがつらくてたまらなかった。
コージが怒ったり感情を露わにするのは、いつだって誰かを思ってのことで、でもうまくいかなくて、自分は一体なんなのか、いてはいけない存在なのかと言っているようだった。

 

うずくまるコージの上に、これはお前のだからな!と言ってオキナワが譜面を置いていく。
背中に手を伸ばし譜面を取るコージ。

 

しばらくして、戌亥がやってくる。
コージと行代の初舞台として、アイドルグループの前座の枠を用意していたのだった。
今更穴は開けられないから絶対に歌えと言われる。

 

 

場面暗転して、アイドルグループ、プラネットギャラクティカのリハーサルから始まる。
前座のコージはリハーサルもなく、スタッフに曲は何歌うの?一曲目でいいよねと適当に言われ「はい…」と答える。

 

いよいよ本番。
出入り口から、プラネットギャラクティカのファンに扮した役者さんたち(男)がたくさん入ってくる。ウチワ持ってたりしてジャニオタみあった。
舞台上だけでなく客席まで使うことで、よりリアリティが増していた気がする。

 

女性アナウンサーの紹介で、コージの出番がくる。
演歌なんておっさんが歌うものじゃん!とか、早くプラネットギャラクティカを出せと野次を飛ばされ物を投げられながらも、星影のワルツ(千昌夫)を歌うコージ。しかしお世辞にも上手いとは言えない。

 

そこへ出入り口からオキナワが現れる。
そして強制送還前のわずかな時間で、テレサたちもコージの歌を聴きに来ていた。

 

なんとか歌い終えた後、ありがとうございました…ではなく、泣きそうな笑顔ですごく小さな声で、すみませんでした…っていうコージが切なすぎた。

 

コージ!!と、北国の春を歌うテレサ
この時初めてちゃんとテレサの歌声を聴くんだけど、すごくよかった…。
テレサの強い想いが、叫び声に変わる。
それに応えるようにコージも叫ぶ。

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「イツモ…イツモイツモイツモ!コージノ ウタガ ナガレテタヨ!」とテレサ

「コージニ タリナイノハ ワタシ!ワタシモ コージト ワタシデ ワタシダカラ!!」

 

テレサのその言葉にハッとするコージ。オキナワ!あれはテレサに聞いたのか?!と。
オキナワの書いた歌詞と、テレサの言葉が同じだったのだ。

 

ギターを弾こうとするオキナワに、一人で背負わせてくれとコージ。
安物だから構わねえよ…とギターを差し出すオキナワ。

 

もう一曲歌わせてくれと、歌い始めるコージ。

飛んできた野次に、静かにしてけろ!!!と大声を出す。

 

振り始めは霧雨のような弱い雨、途中から土砂降りでびしょびしょになりながら歌う。

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ひとりで生きていけるのと
つよがり放した手だけれど
夜と朝の境目辺りに見る夢で
お前の名前を呼んでいた

 

おーいおーい ねえ
届いているかい
もっと傍まで来てくれよ
心の中まで入っておいで

 

俺が俺と言う時は
俺とお前で俺だから
俺の俺節 お前節

 

なんでもわかってくれるから
必死で隠したことだけど
くじけまみれの暮らしの中で
お前の影を探してた

 

おーいおーい ねえ
どこまでいこう
もっとずっと遠くまで
黙ったまんまで歩こうよ

 

俺が俺と言う時は
俺とお前で俺だから
俺の俺節 お前節
俺の俺節 お前節

 

 

最後まで聴き終えることなく、出発の時間が迫ったテレサは去っていく。
去り際に、この顔で覚えていてと笑顔の自分を指差して。
この時、コージはちゃんと笑顔でテレサを見送れたんだよ。

あの部屋での別れとは違って。


テレサが去った後、俺節を歌い切ったコージは泣き崩れる。

 

 

 

場面暗転して、翌日のみれん横丁。
プラネットギャラクティカの話題ばかりで、なんでコージのことが載ってねえんだよ〜!!他の新聞探せ!と住人たちは口々に言う。
ここすごくよかったなあ…コージ、仲間がたくさんできたな…ってばっちゃんの気持ちになった…。

 

そこへ現れるコージとオキナワ。

新聞に目を落とすが、気にするなとオキナワに言われ、笑顔で新聞を高く投げるコージ。
みれん横丁のテーマが流れ終幕。

 

 


映画だったらエンドロール流れるやつだった、完全に。

わたしにはスタッフクレジットが見えたよ…。

わたしの観た俺節②

季節が変わって夏。

コージ、オキナワ、テレサの3人暮らしが始まる。
櫓の上でドンパン節(秋田民謡)を歌うコージたち。コージは、もう吃ることもなく普通に歌えている。

 

テレサもいる、歌も歌えるという安心感からなのか、明らかにこれまでのコージと違ってどこかほや〜っと気が抜けているように見えた。
テレサはコージを支えるため、パン工場でサンドイッチにひたすらピクルスを挟む作業を繰り返している。
コージとテレサがオキナワそっちのけで軽くイチャつくシーンがあるんだけど、コージ…お前そんなにデレるキャラだったのか?!と驚いた。好きで仕方がない気持ちが溢れ出ててかわいかった…。声がもう、すっごい甘い!ふにゃ〜っとしてる!
オキナワに、テレサを早く抱け!と言われるがはぐらかしてトイレへ行くコージ。
戻ってきたときに、すっごいにこやかな笑顔で「しょんべんいっぺぇ飛び散った〜」って言うんだけどカワイイ。
焦り、デビューしたいと強く願うオキナワに対して、コージは急がなくてもいいとのんびりしている。
そんなコージに痺れを切らし、コンテストがある、それで優勝したらデビューできるし賞金ももらえるから出場しようと、オキナワとテレサに促され出場することになる。

 

しかしそのコンテストは、駐車場の特設ステージで行われた上に出来レースで、結局優勝できずデビューも賞金もなし。
賞金を手にした審査員の娘、スケバンのヨシコ(桑原裕子)が去り際に、猪木みたいにイチ!ニ!サン!ヨシコヨシコヨシコーーー!って去って行くんだけど強烈だった。

 

もう一人の審査員だったプロデューサーの戌亥(中村まこと)に、俺はお前らに一票入れたんだけどな、顔も声も悪くないからデビューさせてやると声をかけられ喜ぶオキナワとコージだったが「いやいや、演歌で二人はないでしょ!」と、条件はコージ一人でのデビューだった。

戌亥がコージにポーズをとらせるんだけど、はい!あひる口して!首傾けて、ジャミロクワイ!ってするのがめっちゃツボだったんだけど、あれ元ネタわからないとポカンて感じだよね…。これです。

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すっごい無理やりなあひる口を披露したジャミロクワイなコージがかわいかった。

 

どうしたいのかはっきりせず、オキナワに自分の気持ちを話せないコージは、大野に相談するが「なんでいつも俺を置いていく奴の相談にのらなきゃいけないんだ」と突き放されてしまう。
でも「繋がっているなら、また会えると信じてさよならをしろ」とも言ってた気がする…。

 

自分がコージのデビューの邪魔になっていると感じたオキナワは、ギターケースに荷物(ここでなぜか枕を入れてくのがかわいい)をまとめ、ギターを置いて出ていく。
コージは背中を丸め拳を握りながらオキナワに「へば……」と一言だけ伝える。
オキナワは、おそらく以前世話になっていたヤクザの元へ戻って、荒れていく。

 

テレサだけは守る!と決意したコージは、デビューに向けてレッスンを開始する。

しかし一人ではなく、落ちぶれた年増のアイドル寺泊行代(高田聖子)とのデュエットでのデビューだと聞かされ、流行遅れの背広と訛りもやめろと言われる。
レッスンを受け持つ才原先生(桑原裕子)が強烈で、コージにめっちゃアタックしてくるんですよ…ナホって呼んで♡とか、ウブなようで頑固!そういうところも好き!とか、自分の頭を叩いてポカポカポカって言ったり。桑原さんの演じるキャラたち、全員強烈でファンになった。笑いがたくさんおきてたな〜。

 

一方テレサは、パン工場の主任に不法滞在がバレてしまい、警察に言うこともできるが、言ったら彼氏のデビューが無くなるかもね…と強請られ、主任と関係を持とうとするが、直前で逃げ出す。

 

雨が降り出したその夜、コージが部屋に帰ると、電気もついていない暗い中でテレサが待っていた。
テレサの声に元気がないことを気にしたコージが声をかけるが、何もないと言うテレサ
しかし「ナンデ、ダカナイ?」とコージに問いかける。
覚悟を決めてテレサを抱こうとするコージだが、テレサを買おうとした客たちの顔が、声が頭に浮かび、機能しない。(このとき舞台上に客の顔がプロジェクションマッピングみたいな感じで映されて、声も聞こえるんだけど、とても不気味だった)
テレサが「ワタシ、キタナイ?」と、コージが自分を抱けないのは、自分がしてきた仕事のせいだと責める。
コージは「そんなことねえ!オメの今も過去も未来も抱けっから!」と必死で伝える。
わたしここでまた号泣。

 

雨の降る音がして、遠くで電車の走る音がして(幻聴かも)、外から入るわずかな明かりに包まれながら二人は結ばれる。
テレサを、壊れ物のように優しく丁寧に、でも力強く抱きしめてキスするコージがとても素敵だった。二人だけの世界だった。


白のタンクトップにストライプのブルーのトランクスを履いたコージ、というかやすくんがガリガリで改めてびっくりしたシーンでもあった。靴下は履いたままだった。

 

コージが目を覚ますとそこにテレサの姿はなく、警官が二人。

驚きパニックになるコージ、そこへテレサが帰宅。
警察は自分が呼んだ、コージの迷惑になりたくない。レトルトのカレー買ったから…と棚に置くテレサ。どこまでも良い女…。
なんで…?と今にも泣きそうなコージにテレサは自分のネックレス(ロザリオっぽかったかも?)を渡し、コージがわたしを思い出すときはいつもこの顔(笑顔)であってほしいと伝え「コージ!ウレテネ!」と笑顔で去っていく。

テレサを追いかけようとしては警官に部屋に戻され、これを何度か繰り返すんだけど、もうつらすぎて見ていられなかった。コージと一緒に、テレサー!!!って叫びたくなった。

 

布団に崩れ落ちながらコージが歌う、引越しをするなら教えてよ(What's Love?)がめちゃめちゃいいんですよ。
歌詞もメロディも秀逸で、思わずiTunes Storeで購入しちゃったから…。聴くたびにコージ思い出して泣きそうになるから…。

 

探しても歌詞が出てこなかったので、一番だけでも残します。

 

くすみかけたこの部屋で
過ごす時は終わり
今になれば夢のような日々
未練がましい男です
別れ決めたこの期にも
いさぎ悪いと思うけど
明日になれば戻らない二度と
だから今夜は笑ってみせてよ

引越しをするなら教えてよ

どんな遠くへ離れても
今はカドが立つことも
あとで話せる時があるだろう

 

コージの悔しさ、悲しさ、寂しさ、でも前に進まなくてはいけない、そんな気持ちがたくさん詰まった歌に聴こえた。

 

 

長くなるので、二幕の途中で一区切り。

わたしの観た俺節①

6月17日の昼公演に行った。

忘れたくなくて、ずっと覚えていたくて、みれん横丁の亡霊になりそうなので、言葉にして消化したい。

とても長い上に、台詞はニュアンスだったり、記憶が飛び飛びだったりしてすごく読みにくいと思います。とてもじゃないけど人様に見せられるものじゃないです…。

もし俺節を観た方で、ここを読んでくださった方がいたら、ここは違ったよ!こうだったよ!と教えてくれると嬉しいです。

感想というより、時系列に沿って書いてます。

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

吹雪の中、ばっちゃんが取り立て屋に借金を返しているシーンから始まる。
幕が上がり、駅のホームでコージ(安田章大)が体を縮こめながらベンチに座っている。
ばっちゃんから背広を貰い「東京でなにすんだ?」と聞かれ「世の中、とっくりかえしてやる!」
この台詞の前にいろいろ話してるけど覚えてない、世の中とっくりかえしてやる!のときに電車の大きな音と音楽が流れて、雪景色から赤い文字で俺節に変わった。
このシーンがすごく好きだった。

 

 

1990年の東京に変わり、舞台中央で土下座をしているコージ。北野波平の自宅前だったのかな?それとも所属会社の事務所前?

煙草を吸っていた北野波平の付き人たちに邪魔だからあっちでやってくれと言われ、下手に移動して土下座を続ける。
このシーン見てるのキツかった、わからないけど、コージが無垢すぎて?お上りさん丸出しすぎて?必死すぎて?なんでそんなところで?!って恥ずかしくなってしまった。

北野波平(西岡徳馬)に弟子入りを申し込むが断られる、そこへオキナワ(福士誠治)登場。

「こいつここで3時間は粘ってたぜ!大した根性だよ!ま、それを見守ってた俺も大した根性だけどな!」という台詞が印象的だった。オキナワ〜!アニキだよ〜!
オキナワのおかげでなんとか目の前で歌うことを許され、なみだ船(北島三郎)を歌う。
このシーンで初めてコージの歌声を聴くんだけど、一声で引き込まれてしまった。全鳥肌がたった。目を瞑って全身で歌っていた。安田章大ではなく、コージだった。
あがり症設定なのに普通に歌えるんだ!と思ったときに急に吃って歌えなくなってしまう、どうしたんだよ?!と驚くオキナワに「めぐせくて…」と縋るように寄っていくコージ。
結局、弟子にしてもらうどころかまともに歌も歌えず終わってしまう。

 

 

場面暗転して、みれん横丁のシーン。
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みれん横丁のテーマがすごくいい。セットもいい感じに寂れてて汚くて、昭和感がすごい。中央に大きく下がってくる「みれん横丁」の看板が目立つ。
スナック丸(画像左上のほうにうっすらと)を見つけて、おっ!となった。
舞台奥からオキナワがコージを連れて帰ってくる。
住人に追い剥ぎにあいそうになるコージを、俺の友達だからと言うオキナワ。
陛下(皇族のフリをした結婚詐欺師)が、串に刺して焼いた肉をコージに渡し、それを食べる姿を住人が見守ってるんだけど、どう見ても毒味。
肉を差し出されたときに、ちょう嬉しそうに目を輝かせて「ばんべきゅ…?(バーベーキュー)」って言うんだけど、めちゃめちゃかわいい。というかバッグをずーーっとぎゅっと抱えて持ってるのがずっとかわいい。

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美味いか?と聞かれ、コージが満面の笑みで「はい〜、でもこれなんの肉ですか?」
と言ったとき、遠くで車と何かがぶつかる音、ここの台詞が曖昧なんだけど、とりあえずぶつかったのも犬で、コージが毒味したのも犬の肉…。
大急ぎでゴミ箱に吐くコージ。
この吐くシーン、どうやってたんだろう…肉渡されたときは口の中に入れてなかったし、見てないところで口に含んでたのかなあ。

 

しばらくして、ストリップ劇場から逃げてきたテレサ(シャーロット)がみれん横丁に逃げ込む、必死で抵抗するも追いかけてきたヤクザに連れ帰られそうになるとき、コージが「その人連れてかれんの、オラなんか嫌だな」と止めに入る。
コージがどこでテレサを好きになったのか気になってたんだけど、QLAPのレポで一目惚れしたコージってなっていたから一目惚れだったのかな。わたしは、最初会ったときはただ助けてあげたかっただけに思えた。

 

ケンカが強いわけでもないコージは結局勝てないんだけど、ヤクザがコージの背広に唾を吐いたとき、それまでとは全く違うコージが現れて「ばっちゃんの背広に謝れ!この背広に故郷(くに)背負ってんだ…!」と怒りだす。
殴られ蹴られるコージだったが「今度はオラがオラの武器であんたらを殴る」と言って、港(吉幾三)を歌う。

すごい気迫で、一番だけ歌って倒れるコージ。ヤクザが「二番まで歌われたら危なかったな」と言ってテレサを連れていく。

 

 

コージはみれん横丁の住人と一緒に土方仕事を始める。
「労働者の芳しい汗と埃のにおいを嗅げ〜!」って言って腕を広げてるのがかわいかった。全然くさくなさそう顔がかわいいから。

ヘルメットを抱えて、作業着を着てる姿がまたよかった。作業着といっても中に着てるのは背広の下に着てたYシャツで、パンツもスーツのだった気がする。

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みれん横丁に流しの大野(六角精児)が現れ、住人のために暖簾(五木ひろし)を歌うんだけど、コージは「あの人オラのために歌ってくれた、オラの聴きたい歌がわかったのか」と感動する。

大野の歌を聴いて、住人たちが「歌を聴くことで人間に戻れる、牛も馬も歌は聴かないからな!」と言ったのが忘れられない。
大野の財布をスッて、コージをストリップ劇場に連れて行くオキナワ。

 

 

場面暗転し、ストリッパーたちが踊っている。
閉店後、オークション形式で売春させている様子。

コージは嫌がって店を出ようとするが、そのときカーテンの奥から出てきたのがテレサだった。テレサを紹介するときのマネージャーの台詞が「ウキウキウキウキウクライナ♪」なんだけど、すごい耳に残る。
助け出してあげたい一心で思わず競りに参加してしまうコージ。客と張り合うが、もちろんコージにそんな手持ちはない。

テレサもコージに揺らいでるんだろうなと確信したのが「オカネ…カシマス!」とコージの手助けをしたところ。
その時に客が「もう気持ちがそっち(コージ)にいっちゃってるじゃん〜?!そんなのを抱くのって…なんか違うじゃん〜?!」って言うんだけど面白かった。
5万円ぶんの歌を歌うからそれで許してくれと、北国の春(千昌夫)歌い始めるが、歌えない。
乱闘が始まるが、テレサのストリッパー仲間に助けられ楽屋へ。

オキナワ→畳に直座り
コージ→テレサの近くの階段に座布団、優遇されている

さっきコージが歌った北国の春をぎこちなく歌うテレサ、ふるさとってなに?とテレサに聞かれ「ふるさと…ふる…?さと…?なんだべかなあ〜」としばしイチャつく。

買い取られた客に暴力を受けたエドゥアルダ(桑原裕子)にその歌やめて!と言われる。彼女たちは不法滞在の身なので、何をしても警察には行かれないと客も思っている。

 

落ち込みながらストリップ劇場を後にするコージ、うまく歌えず伝えられなかったコージにオキナワが「あの歌は、帰りたいけど帰れないからこそ歌う歌だよな…お前がちゃんと歌えば伝わったよ!」と言う。
ちなみにわたしここで涙。

 

行き着いた先のスナックで、流しの大野と再会する。

大野のいっぽんどっこの唄(水前寺清子)を聴いて弟子入りしたいと頼むが断られる。
歌いたいが歌えない、でも歌える時がある、それを聞いた大野はコージに「伝えたいけど言葉にならない思いが、やっと出てきたら歌になっちゃうんだな。お前、そんなんじゃ生きづらいだろう…(ニュアンス)」と声をかける。
自分とどこか似ていると感じた大野は、二人を弟子にする。

 

コージ、土方仕事中にテレサとストリッパー仲間の橋本と偶然会う。

何度か偶然会い、話をしていく二人。(その際橋本はずっと側にいる)
テレサが「マタ、ココデ…グウゼン、アイタイデス」と言うとコージは「偶然はもう嫌だなぁ」と急に男らしさを見せる。えらい。
橋本が人肌に温めた信玄餅をコージに渡すんだけど、テレサが去り際にコージに向かって「タベナイデ♡」って言うのがめちゃめちゃかわいかった。
それを聞いたコージ、どうすれば…って言いながらノールックで信玄餅を上手に放り投げるんだけど、めっちゃ飛んでて笑いが起きた。

 

 

場面暗転してストリップ劇場の楽屋
コージと会うのはやめろ、巡業先へ行くたびに追わせるのか、国の家族はどうするんだ、わたしたちはまだいっぱいお金を稼がなくちゃいけないとストリッパー仲間のマリアン(高田聖子)に言われるテレサ
でもわたし失敗したい!失敗させてください!と気持ちを伝えるテレサ。ここまで思われるコージよ…。

 

 

ストリッパー仲間に、テレサを連れ出してほしいと頼まれ、巡業先へ行く途中でテレサを連れ出そうとするコージたち。
舞台上手にある部屋の窓から、ちょこんと顔を出して様子を伺うのがよく見えたんだけどかわいかった。

コージがテレサを助け出そうと手を引いて舞台を降りて行くが、ヤクザに脅されテレサは戻っていく。
舞台階段でコージが命くれない(瀬川瑛子)を歌う。
これが本当にすごかった…途中からはみれん横丁の住人たちとも一緒に歌うんだけど、絶対にテレサを離さないという気持ちが痛いほど伝わってきた。
それでもテレサはヤクザの元へ帰る…とみせかけて、パッとヤクザに敬礼(ここかわいい)してコージの元へ駆け寄る。
この時、舞台を降りて外に出て行くんだけど、すごく近くを走り去って行って思わず息を止めてしまった。あんなに近くでやすくんを見たのは初めてだった。

 

マリアンが「幸せになんなきゃ、嘘だかんね…」と言って、幕が降りる。